ETC協同組合の口コミ評判、ETC法人カードと積立金

はじめに

法人や個人事業主として高速道路を利用することが多い方にとって、ETC法人カードの選択は経費削減において非常に重要です。今回は、特にETC協同組合が提供するETC法人カードに焦点を当て、そのメリットやデメリット、申込方法から口コミまで徹底的に解説していきます。

ETC協同組合とは?怪しくない?実態を解説

怪しい?

ETC協同組合のホームページを見るとこのような雰囲気のイラストを見かけます。もう10年以上前から同様のタッチの漫画風デザインで好きな人にはいいのかもしれませんが、この雰囲気で怪しいと感じる人もいるようです。

ETC協同組合HPより

決して怪しい会社ではございません!(余計怪しく聞こえるかもですが^^;)

 

ETC協同組合について調べると「怪しい」「詐欺では?」といった声を見かけることがあります。しかし、ETC協同組合は中小企業の事業を多角的にアシストし、異業種交流や各種共同購買・共同利用を通じて事業経営を効率よくサポートすることを目的とした正規の事業協同組合です。

 

私は過去に消費者金融やクレジットカード10社ほど焦がして債務整理しています。そのためクレジットカードは作れないからETCパーソナルカードを使ってました。しかし、10年以上前ですが、ETCパーソナルカードのデポジット(12万円)がしんどくて個人事業主でも作れるということでこちらでETCカードをつくりました。こちらは積立金1万円からなので楽でした。とても良心的なデポジットで高速道路ETCの割引率も高く便利なETCカードを作ってくれます。

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ETC協同組合は2004年に高速情報協同組合の姉妹団体として設立されました。法人ETCカードやガソリンカードの他に、車両保険も扱っており、20年近くの運営実績があります。つまり、国から正式に認可された組織であり、決して怪しい団体ではありません。

ETC協同組合HP

ETC協同組合とは?

ETC協同組合は、法人や個人事業主向けにクレジット審査なしでETCカードやガソリンカードを発行するための事業協同組合です。福岡県北九州市に本社を置き、中小企業の事業支援を目的としています。ETCカードの事務センターとしては株式会社未来が業務を請け負っており、法人ETCカード発行率No.1という実績を持っています。

協同組合の数については、ETCカードを発行している主な協同組合は「ETC協同組合」と「高速情報協同組合」の2社が代表的です。これらの組合に加入すると、出資金10,000円(退会時返金)を支払うことで、クレジット審査なしでETCカードを発行できるようになります。組合に加入することで、高速道路料金の割引や経費管理の効率化などのメリットを受けられる仕組みになっています。

ETC協同組合の基本情報

  • 所在地:福岡県北九州市小倉北区上富野5-1-11
  • 設立年:2004年
  • 主な事業:法人ETCカード発行、ガソリンカード発行、車両保険など
  • 公式サイト:https://www.etc-kumiai.jp/

ETC法人カードの種類と特徴

法人でETCカードを発行する方法は主に2つあります。

  1. 法人カード(クレジットカード)に追加カードとして発行する方法
  2. 協同組合の法人ETCカードを発行する方法

今回は2つ目の「協同組合の法人ETCカード」、特にETC協同組合が発行するカードについて解説します。

ETC協同組合の法人ETCカードとは

ETC協同組合が発行するETCカードは、法人(新設会社も可)と個人事業主専用のETCカードです。クレジット審査がないため、スピーディーな発行が可能で、休日30%割引・深夜30%割引・平日朝夕割引(最大50%割引)などの特典や、ETCマイレージサービスも利用できます。

ETC協同組合の法人ETCカード:メリット

 

クレジット審査不要で発行可能

ETC協同組合の法人ETCカードは、個人事業主や新会社でも作れるので気軽に申し込みやすいのが特徴です。クレジットカードの審査がないとはいえ協同組合の方でETCカードの審査がありますが、これが結構通りやすいと言われています。

法人設立直後や個人事業主として独立したばかりで、まだクレジットヒストリーがなくて通常の法人カードの審査に通らない場合でも、ETC協同組合なら審査に通る可能性が高いです。

車両制限なしで複数枚発行可能

ETCカードの発行枚数は、車両1台に対して、必要枚数を申告でき、車両台数×4枚まで発行可能です。クレジット機能はないので、安心して従業員全員に配布して使うことができます。

これは運送業など複数の車両や運転手がいる事業にとって非常に便利な特徴です。

割引が充実

ETC協同組合の「ETC専用カード」には、休日割引30%・深夜割引30%・平日朝夕割引最大50%など、走る曜日や時間帯に合わせてお得な割引が用意されています。これらの割引を活用することで、高速道路の利用料金を大幅に節約できます。

マイレージサービス対応

ポイントの貯まるマイレージ機能も付いているため、さらにお得に高速道路を利用できます。マイレージサービスについては、ETC協同組合が代行して登録・管理を行ってくれるので、個別に手続きする必要がありません。

出資金(積立金)は返金される

ETC協同組合の出資金は組合加入時に1回預けるだけですので、2枚目以降のカードは出資金なしで発行してもらえます。また、この出資金は、組合を脱退、つまり、ETCカードを解約したときに、返金されます。

出資金のことを積立金と表現されることが多いですが、正しくは出資金といいます。

ETC協同組合の法人ETCカード:デメリット

走行料金に対して手数料がかかる

請求書作成、信販会社への立替保証などに伴い、毎月の走行料金に対して8%の事務手数料を徴収されます。これはかなり高い手数料率と言えるでしょう。

しかし、この手数料は請求書作成の手数料と、信販会社への事務手数料、ETCマイレージポイント(1%)の還元、及び立替保証に充てられます。クレジット審査なしで発行できるというメリットと天秤にかけて検討する必要があります。

出資金が必要

ETC協同組合に加入するには、出資金として10,000円/1社の支払いが必要です。ただし、これは脱退時に100%返金されるので、実質的なコストではありません。

年会費・発行手数料がかかる

カード発行手数料として880円(税込)/1枚、年間手数料として880円/1枚(年1回)がかかります。これは通常の法人カードに付帯するETCカードと比較しても、特別高いわけではありません。

ETCコーポレートカードと比べて割引率が低い

ETCコーポレートカードは、1か月のETC利用額から最大40%の割引が適用される「大口・多度割引制度」がありますが、法人ETCカードにはマイレージサービスによるポイント還元がありますが、還元率は最大9.09%なので、ETCコーポレートカードと比べて割引率が低いです。

高速道路の利用頻度が非常に高い企業であれば、ETCコーポレートカードの方がお得になる場合があります。

ETC協同組合の口コミと評判

良い口コミ

審査が通りやすい

「他の法人カードの審査に落ちてしまったけど、ETC協同組合の審査は問題なく通過できました。新規事業でもスムーズに発行できて助かりました。」

割引が魅力的

「休日割引と平日朝夕割引を活用することで、高速道路の利用料金を大幅に節約できています。特に朝夕の通勤時間帯に高速道路を使う機会が多い当社にとって、最大50%割引は非常に魅力的です。」

複数枚発行が便利

「当社は複数の営業車を所有していますが、各車両に合わせてETCカードを発行できるのが非常に便利です。しかも車両1台につき最大4枚まで発行できるので、複数の従業員が同じ車を使うケースでも問題ありません。」

出資金が返金された

「高速情報協同組合を脱退した際、出資金はきちんと返金されました。出資金が返金される日にちは『カードの返却後 最終のお支払いが確認できて月の末日に ご返金となります』とのことで、1ヶ月〜2ヶ月ほどで指定口座へ振り込まれました。」

マイレージサービスの手続きが簡単

「ETCマイレージサービスの登録・管理をETC協同組合が代行してくれるので、自分で手続きする手間がなく便利です。ポイントも自動的に還元されるので、とても使いやすいです。」

悪い口コミ

手数料が高い

「走行料金に対して8%の手数料がかかるのは正直高いと感じます。利用頻度が高くなると、その分コストも増えていくので注意が必要です。」

申込手続きが少し面倒

「申込書類の準備や出資金の振込みなど、手続きが少し面倒に感じました。オンラインで完結するクレジットカードの申込と比べると、紙の書類のやり取りが必要なので時間がかかります。」

請求のタイミングが遅い

「月末締めの翌々月の引き落としというサイクルなので、実際に高速道路を利用してから支払いまでのタイミングが遅く感じます。経費の計上タイミングを考えると少し不便です。」

ETC法人カードの申込方法・審査について

ETC協同組合の申込方法

①申込フォーム送信:ETC協同組合の公式サイトの「法人ETCカード申込フォーム」を正確にご記入の上、見直しして送信します。必要カード枚数は、登録する車両の台数分をお申し込み頂けます。また、車両1台当り4枚までお申し込み頂けます。

②カード申込書が到着:カード申込書が届きますので、正確にご記入します。

③書類提出・出資金の入金:カード申込書・必要書類を返送します。合わせて出資金をご入金します。

④ETCカードお届け:書類が組合に到着後、約10日でETCカードが発行されます。

必要書類

法人の場合:

  • 履歴事項全部証明書(発行3ヶ月以内・写し可)
  • 車検証(写し)
  • ETC車載器セットアップ証明書(写し)

個人事業主(自営業)の場合:

  • 所得税確定申告書(写し)
  • 車検証(写し)
  • ETC車載器セットアップ証明書(写し)

審査について

ETC協同組合はクレジット機能が無いカードを発行しているため、クレジットカード会社の審査と比べて審査条件が緩やかです。運送業のお客様から、「高速情報協同組合の審査に落ちたけど、ダメもとでETC協同組合に申し込んだらカードが発行された」という話もあり、審査基準は若干異なると言えます。

新設法人や個人事業主の方で、通常の法人カードの審査に不安がある場合は、ETC協同組合のカードを検討してみる価値があります。

費用について

【出資金(脱退時返金)】 10,000円/1社 【カード発行手数料】 880円(税込)/1枚 【年間手数料】 880円/1枚(年1回)

さらに、請求書作成、信販会社への立替保証などに伴い、毎月の走行料金に対して8%の事務手数料が徴収されます。

これらの費用を表にまとめると:

費用項目 金額 備考
出資金 10,000円/1社 脱退時に全額返金
カード発行手数料 880円(税込)/1枚 初回のみ
年間手数料 880円/1枚 年1回
事務手数料 走行料金の8% 毎月の利用に対して

初期費用としては出資金とカード発行手数料がかかりますが、出資金は返金されるものなので実質的なコストではありません。ランニングコストとしては年間手数料と事務手数料がかかります。

事務手数料率8%は一見高く感じるかもしれませんが、この手数料は「請求書作成の手数料と、信販会社への事務手数料、ETCマイレージポイント(1%)の還元、及び立替保証に充てられます」。クレジット審査なしで発行できるという大きなメリットがあることを考慮すると、決して不当な料率ではないでしょう。

 

出資金と積立金の違い

ETC協同組合について調べていると「積立金」という言葉をよく目にしますが、これは誤解から生まれた表現です。

「ETC協同組合には積立金を支払わないといけない」と勘違いされていますが、預けるのは積立金ではなく出資金です。出資金として1万円預けなくてはいけないため、その1万円のイメージが先行してしまった結果「積立金」というイメージが定着したと考えられます。

出資金は組合員がお互いに資金を出し合って運営するためのお金ですので保証金ではありません。投資しているお金でもありませんので、退会時には100%戻ってきます。

つまり、ETC協同組合に加入する際に必要なのは「積立金」ではなく「出資金」であり、これは脱退時に全額返金されるものです。毎月積み立てていく必要はなく、加入時に一度だけ支払うものです。

返金・解約について

ETC協同組合を解約する場合、電話やメールで問い合わせれば解約方法を教えてもらえます。大まかな流れとして、解約の旨を伝えたうえでカードと書類を返送すれば脱会できるので、時間はかかりますが面倒な作業はありません。

出資金の返金は、「カードの返却後 最終のお支払いが確認できて月の末日に返金となります」とのことなので、1ヶ月〜2ヶ月位をみておくといいでしょう。返金方法は指定口座への振込みとなります。

どんな理由であっても解約は可能です。利用頻度が減ったり、事業形態が変わったりして必要なくなった場合は、年会費が発生する前に解約するのがおすすめです。

ETC法人カードの使い分け方

法人ETCカードには、協同組合が発行するタイプ(ETC協同組合など)の他に、クレジットカード会社が発行するタイプ、ETCコーポレートカードなどがあります。それぞれに特徴があるので、自社の使用状況に合わせて選ぶことが重要です。

どんな場合にETC協同組合のカードがおすすめか

下記項目に該当する方は、ETC協同組合でETCカードを作るのがおすすめです:

  • カードの発行難易度が低い方でETCカードを作りたい方
  • ETC割引(休日・深夜割引、平日朝夕割引)を利用したい方

高速道路の利用頻度はそこまで高くないけど、ETC割引を適用して高速道路を利用したい方や、カード1枚当たりの利用は5,000円以下だけど、複数の社員にカードを持たせて一元管理したい方、確実に審査に通したい方はETC協同組合がおすすめです。

比較表:各種ETCカードのメリット・デメリット

カードの種類 メリット デメリット おすすめの企業
ETC協同組合カード ・クレジット審査不要
・複数枚発行可能
・割引が充実
・車両制限なし
・走行料金8%の手数料
・出資金が必要
・年会費あり
・新設法人
・個人事業主
・中小企業
法人カード付帯ETCカード ・年会費無料のものが多い
・ポイント還元あり
・手数料なし
・クレジット審査あり
・審査が厳しい
・法人の信用実績が必要
・設立3年以上の法人
・安定した業績の企業
ETCコーポレートカード ・大口・多頻度割引最大40%
・高い割引率
・保証金が必要な場合あり
・車両1台につき1枚のみ
・審査あり
・運送業
・高速道路利用頻度が高い企業

この表で分かるように、ETC協同組合のカードは特に新設法人や個人事業主、中小企業にとって審査の壁が低く、便利なオプションです。

 

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まとめ:ETC協同組合のETCカードで経費削減を

ETC協同組合が発行するETC法人カードは、クレジット審査なしで発行できるため、新設法人や個人事業主の方でも取得しやすいという大きなメリットがあります。さらに、休日割引30%・深夜割引30%・平日朝夕割引最大50%などの割引や、マイレージサービスも利用できるため、高速道路の利用料金を効果的に節約できます。

出資金として10,000円が必要ですが、これは脱退時に全額返金されるものなので実質的なコストではありません。毎月の走行料金に対して8%の事務手数料がかかるというデメリットはありますが、クレジット審査なしでカードが発行できるというメリットと天秤にかけて検討するとよいでしょう。

高速道路を利用する頻度が高く、経費削減を図りたい法人や個人事業主の方は、ぜひETC協同組合のETCカードの導入を検討してみてください。申込方法も比較的簡単で、必要書類を提出すれば約10日でカードが発行されます。

特に設立したての法人や個人事業主のスタートアップ期には、クレジット審査なしで発行できるETC協同組合のカードは強い味方となるでしょう。経費削減と業務効率化のために、ぜひご活用ください。