PR

金融ブラック自己破産、債務整理後でも使えるETCパーソナルカードのデポジットがしんどい

【債務整理後でも使える】法人ETCカードの出資金とETCパーソナルカードのデポジットの違いを徹底比較

金融ブラックになっても使えるETCカードは2種類あります。

債務整理後や自己破産後でも使える「ETC協同組合の法人ETCカード」と「ETCパーソナルカード」の2つ

この2種類のETCカードの違い、特に「出資金」と「デポジット(積立金)」の違いを中心に解説します。私自身、過去に債務整理を経験しましたが、高速道路を使う仕事を続けることができました。その経験も踏まえて、現実的な選択肢をご紹介します。

金融ブラックになるとETCカードはどうなる?

まず、債務整理(任意整理、個人再生、自己破産)をすると、信用情報機関に事故情報が登録され、いわゆる「金融ブラック」状態になります。この状態では、通常のクレジットカードは作れなくなり、当然ながらクレジットカード付帯のETCカードも使えなくなります。

クレジットカードは一般的に5〜10年間は作れなくなるため、その間のETCカード利用方法を考える必要があります。特に、仕事で高速道路を利用する個人事業主の方は深刻な問題です。

しかし、クレジット審査なしで作れるETCカードとして、以下の2つの選択肢があります:

  1. ETCパーソナルカード:デポジット(保証金)を預けることで発行できる個人向けETCカード
  2. ETC協同組合の法人ETCカード:出資金を支払うことで発行できる個人事業主・法人向けETCカード

この2つには、それぞれ特徴やメリット・デメリットがあります。特に気になるのが「デポジット」と「出資金」の違いでしょう。どちらもお金を預ける点は同じですが、仕組みが大きく異なります。

ETCパーソナルカードのデポジットとは?

ETCパーソナルカードは、NEXCO(東日本/中日本/西日本)、首都高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社の6社が共同で発行しているETCカードです。

デポジットの基本情報

項目 内容
デポジットの金額 3,000円〜40,000円以上(利用額による)
年会費 1,257円(税込)
使用可能範囲 全国の高速道路
審査 なし(デポジットを支払うだけ)
利用限度額 デポジット額の100%まで
解約時 デポジットは返金される

ETCパーソナルカードのデポジットは、「高速道路料金の支払いを保証するための保証金」です。クレジットカードのように与信審査がない代わりに、万が一支払いができなくなった場合の担保として預けるお金です。

 

私はデポジットが最大で12万円になりました走行距離に応じて積立金を増すように命令が来るのでETCパーソナルカードはしんどかったです。

デポジット額の決め方

デポジット額は、高速道路の月平均利用額に応じて決められます。

2023年3月の制度変更により、以下のようになりました:

月平均利用額 必要なデポジット額
〜2,500円 3,000円、5,000円、10,000円から選択可能
〜5,000円 20,000円
〜10,000円 40,000円
10,000円〜 利用額に応じて決定

2023年3月までは最低デポジット額が20,000円でしたが、現在は月額利用額が少ない方向けに3,000円からのプランも用意されました。これにより、以前よりも気軽に作れるようになりました。

 

普通に車で仕事したりレジャーで遠出してると1万円以内で済むことはまずないです。基本4万円からだと思っておくほうがいいです。

デポジットの注意点

ETCパーソナルカードのデポジットには以下の注意点があります:

  1. 利用限度はデポジット額まで:利用額がデポジットを超えると、一時的に利用停止になります。2023年3月からはデポジット額の100%まで利用可能(以前は80%でした)。
  2. デポジットは前払金ではない:デポジットは保証金であり、利用料金の支払いにはあてられません。毎月の利用料金は別途口座から引き落とされます。
  3. 年会費がかかる:年会費として1,257円(税込)が毎年かかります。

私が債務整理後にETCパーソナルカードを作った際、最大の壁は高額なデポジットでした。

当時は最低20,000円必要で、経済的に苦しい中、その金額を用意するのが大変でした。現在は最低3,000円から作れるようになり、ハードルはだいぶ下がりましたが、それでも一時的に資金が拘束されます。

ETC協同組合の法人ETCカードの出資金とは?

ETC協同組合の法人ETCカードは、個人事業主や法人向けに発行されるETCカードです。実際の発行手続きは、ETC協同組合の事務センターである株式会社未来が行っています。

ETC協同組合HP

出資金の基本情報

項目 内容
出資金の金額 10,000円(固定)
年会費 880円/枚(税込)
発行手数料 880円/枚(税込)
使用可能範囲 全国の高速道路
審査 組合審査あり(クレジット審査なし)
利用限度額 なし
手数料 利用額の5〜8%
解約時 出資金は返金される

ETC協同組合の出資金は、「協同組合に加入するための資金」です。これはETCパーソナルカードのデポジットとは性質が異なります。協同組合に加入することで、協同組合がETCカードを発行してくれる仕組みです。

出資金と積立金の違い

ETC協同組合では「出資金」という言葉を使いますが、「積立金」と混同されることがあります。しかし、これらは異なるものです:

  • 出資金:協同組合に加入するために必要な一時金(10,000円)で、退会時に返金される
  • 積立金:毎月一定額を積み立てていくもの(ETC協同組合では不要)

私が調べた際、「積立金が必要」という誤った情報を見かけて混乱しましたが、実際には毎月の積立金は不要で、加入時の出資金10,000円のみです。

ETCパーソナルカードの地獄のようなデポジットはまさに積立金でした。

ETC法人カードはたった1万円、それも解約ですぐに返金されるので、本当に助かります。

しかもちゃんと割引率も高いのでこちらを選ばないと損しますよ。

 

ETC協同組合のクレジット審査不要で発行できるETCカード

出資金の注意点

ETC協同組合の出資金には以下の注意点があります:

  1. 手数料がかかる:高速道路の利用料金に対して、ETCマイレージサービスを利用する場合は8%、利用しない場合は5%の手数料がかかります。
  2. 組合審査がある:クレジット審査はありませんが、協同組合独自の審査があります。ただし、債務整理後でも通りやすい審査です。
  3. 個人事業主や法人向け:個人事業主または法人であることが条件です。開業届や確定申告書のコピーなどが必要です。

ETC協同組合の法人ETCカードは、債務整理後でも比較的簡単に発行でき、レンタカーなど登録した車両以外でも使えるメリットがあります。

出資金とデポジットの決定的な違い

ETC協同組合の出資金とETCパーソナルカードのデポジットには、似ている部分もありますが、重要な違いがあります。

これは絶対に覚えてください。

項目 ETC協同組合の出資金 ETCパーソナルカードのデポジット
金額 10,000円(固定) 3,000円〜120,000円以上(高速利用額による)
性質 協同組合への加入金 利用料金の支払い保証金
利用限度額 なし デポジット額の100%まで
手数料 利用額の5〜8% なし(年会費のみ)
対象者 個人事業主・法人 一般個人(制限なし)
車両制限 どの車でも使用可能 どの車でも使用可能
マイレージサービス 選択可能 利用可能
解約返金 あり あり

 

どちらも解約で返金されますが、パーソナルのデポジットは本当にしんどかったです。

よほどの理由がない限り(ETCデポジット法人カードが作れない場合)以外は選ばないほうがいいです。

個人事業は何でも理由つけて役所に届け出するだけで作れるので無審査同等です。

 

ETC協同組合の審査不要で発行できるETCカード

金融ブラック(債務整理後)の個人事業主にとって重要な違い

債務整理後の個人事業主にとって、以下の点が特に重要です:

  1. 資金面の負担
    • ETCパーソナルカード:利用額が多い場合、デポジットが高額(例:月1万円利用なら4万円のデポジット)
    • ETC協同組合:出資金は一律10,000円で、利用額に関わらず固定
  2. 利用制限
    • ETCパーソナルカード:デポジット額を超える利用はできない
    • ETC協同組合:利用限度額がなく、大量に利用しても制限なし
  3. 手数料とコスト
    • ETCパーソナルカード:年会費1,257円のみ
    • ETC協同組合:年会費880円/枚+利用額の5〜8%の手数料

私の経験からすると、債務整理後は資金繰りが厳しい状況が続くため、一時的に預けるお金が少ないETC協同組合の方が始めやすかったです。ただし、高速道路の利用額が増えると、その5〜8%の手数料がかさんでくるデメリットもあります。

債務整理状況別のおすすめETCカード

債務整理の種類や状況によって、おすすめのETCカードが異なります。ここでは、状況別におすすめのETCカードをご紹介します。

自己破産後の場合

自己破産後は、クレジットカードが作れなくなり、ETCカードの選択肢は限られます。

状況 おすすめETCカード 理由
個人事業主の場合 ETC協同組合 出資金が一律10,000円で始めやすい
一般個人の場合 ETCパーソナルカード 個人でも申し込み可能
高速道路利用が少ない場合 ETCパーソナルカード 3,000円から始められ、手数料がない
高速道路利用が多い場合 ETC協同組合 利用限度額がなく、大量利用可能

自己破産直後は資金面で厳しい状況が多いため、最初の出費が少ないものを選ぶことが重要です。

個人再生・任意整理後の場合

個人再生や任意整理後も、しばらくはクレジットカードが作れなくなります。

状況 おすすめETCカード 理由
個人事業主の場合 ETC協同組合 出資金が一律10,000円で始めやすい
一般個人の場合 ETCパーソナルカード 個人でも申し込み可能
毎月の高速道路利用額が2,500円以下 ETCパーソナルカード 最少デポジット3,000円で始められる
毎月の高速道路利用額が10,000円以上 ETC協同組合 高額デポジットが不要で始められる

どちらの債務整理後も、返済が続く中での経済的負担を考慮することが重要です。

高速道路の利用額別おすすめ比較

月々の高速道路利用額によって、どちらがお得かも変わってきます。

月間利用額 ETCパーソナルカード ETC協同組合
2,500円以下 △(デポジット3,000円) ○(手数料125〜200円/月)
2,500〜5,000円 ✕(デポジット20,000円) ◎(手数料250〜400円/月)
5,000〜10,000円 ✕(デポジット40,000円) ◎(手数料500〜800円/月)
10,000円以上 ×(デポジット高額) ◎(手数料はかかるが利用制限なし)

高速道路の利用が少ない場合は、ETCパーソナルカードの方がお得な場合もあります。しかし、利用額が多くなるにつれて、デポジットの負担が大きくなるため、ETC協同組合の方が始めやすくなります。

 

ETC協同組合の審査不要で発行できるETCカード

申込方法の比較

それぞれの申込方法にも違いがあります。

ETCパーソナルカードの申込方法

  1. 申込書の取得:ETCパーソナルカードのウェブサイトから申込書をダウンロード・印刷する
  2. 申込書の記入と郵送:必要事項を記入し、本人確認書類のコピーと一緒に郵送
  3. デポジット支払い:デポジット払込書が届いたら、郵便局やコンビニでデポジットを支払う
  4. カード受け取り:デポジット支払いから約2週間でカードが届く

ETCパーソナルカードの申込みは個人でも可能ですが、申込みから発行まで時間がかかります。

ETC協同組合の申込方法

  1. オンライン申込ETC協同組合のHPから仮申込
  2. 申込書類の受け取り:正式な申込書が届く
  3. 書類の準備と提出
    • 個人事業主の場合:確定申告書のコピー、身分証明書のコピー、車検証のコピー
    • 法人の場合:履歴事項全部証明書、代表者の身分証明書のコピー、車検証のコピー
  4. 出資金の支払い:指定口座に10,000円を振り込む
  5. カード受け取り:約10日でカードが届く

ETC協同組合の申込みには、個人事業主または法人であることを証明する書類が必要です。

開業したばかりで確定申告をまだしていない場合でも、開業届などで申請可能です。

どちらを選ぶべき? 現実的な判断基準

金融ブラック状態で、どちらのETCカードを選ぶべきか、現実的な判断基準をまとめます。

ETC協同組合がおすすめな人

  1. 個人事業主や法人の方:開業届や確定申告書があれば申込可能
  2. 高速道路の利用が多い方:利用制限がなく、大量に利用可能
  3. 初期投資を抑えたい方:一律10,000円の出資金のみで始められる
  4. レンタカーなど様々な車両で使いたい方:車両制限がなく柔軟に使える

ETCパーソナルカードがおすすめな人

  1. 一般個人の方:個人事業主や法人でなくても申込可能
  2. 高速道路の利用が少ない方:月額2,500円以下の利用なら3,000円から始められる
  3. 長期的に手数料を抑えたい方:年会費はかかるが、利用額に対する手数料がない

私の経験からすると、債務整理後の個人事業主にとっては、ETC協同組合の法人ETCカードの方が始めやすいケースが多いです。

特に、高速道路を頻繁に利用する必要がある場合は、ETCパーソナルカードではデポジットが高額になってしまうからです。

ETC協同組合と株式会社未来について

ETC協同組合の法人ETCカードを申し込む際の窓口となるのが、株式会社未来です。ここで、ETC協同組合と株式会社未来について簡単にご紹介します。

ETC協同組合とは

ETC協同組合は、中小企業や個人事業主の事業をサポートするために設立された事業協同組合です。福岡県北九州市に本社を置き、ETCカードやガソリンカードの発行事業を行っています。

株式会社未来とは

株式会社未来は、ETC協同組合と高速情報協同組合の2カ所からETCカードの事務センターとして業務を請け負っている会社です。2014年に設立された比較的新しい会社ですが、法人ETCカード発行率No.1という実績を持ち、数万社との取引実績があります。

実際のカード申込みは、株式会社未来のウェブサイトから行いますが、正式にはETC協同組合に加入して、そのサービスとしてETCカードを発行してもらうという流れになります。

解約方法と返金について

どちらのカードも、解約すると預けたお金(出資金またはデポジット)は返金されます。

ETCパーソナルカードの解約方法

  1. ETCパーソナルカード事務局に連絡し、解約届を取り寄せる
  2. 解約届に必要事項を記入し、カードと一緒に返送
  3. 約1〜2ヶ月後、指定口座にデポジットが返金される

ETC協同組合の解約方法

  1. ETC協同組合(株式会社未来)に連絡し、脱退届を取り寄せる
  2. 脱退届に必要事項を記入し、カードと一緒に返送
  3. 最終利用分の支払いが完了した月の末日に、指定口座に出資金が返金される

 

どちらも解約から返金までには時間がかかりますので、その点は心に留めておくとよいでしょう。

まとめ:金融ブラックになってもETCカード割引で高速道路は利用できる

債務整理や自己破産をしてクレジットカードが使えなくなっても、高速道路を利用する方法はあります。

ETCパーソナルカードとETC協同組合の法人ETCカードは、どちらもクレジット審査なしで発行できるため、金融ブラック状態でも利用可能です。

個人事業主の方には、特に初期投資が少なく利用制限のないETC協同組合の法人ETCカードがおすすめです。株式会社未来のウェブサイトから簡単に申し込めるので、高速道路を利用する機会が多い方は検討してみてはいかがでしょうか。

債務整理後の再スタートを切る上で、高速道路の利用が妨げにならないよう、自分に最適なETCカードを選んでください。私自身、債務整理後にETC協同組合のカードを利用して仕事を続けられたことは、本当に助かりました。皆さんも、新たな一歩を踏み出す手助けになれば幸いです。

 

ETC協同組合の審査不要で発行できるETCカード